こうもりだこ通信

詩歌を作っている岡本はなと申します。「短歌人」所属。ロックンロール、沖縄民謡愛好家。BOOMER歴24年です。

2011年01月

再告知・2月26日はぐるぐる詩の輪

Misaeさんよりのご案内です。

☆「ぐるぐる詩の輪」開催決定☆

2011年2月26日(土)14:00~16:00 (前回とは時間が異なります、ご注意を)

会場:喫茶Jaajahttp://www.jaaja.jp/
地下鉄東山線覚王山駅1番出口徒歩1分(三菱東京UFJ銀行東隣)
052-762-7423

お店への地図

http://r.tabelog.com/aichi/A2301/A230107/23012750/dtlmap/ 

参加費:500円+1オーダー (小学生以下無料・飲食代のみ)

〇誰でも入れる詩の朗読会、名古屋は覚王山でやってます。
土曜日の午後、ゆたりとお茶でも飲みながら、詩的な時を刻みましょう。
詩、短歌、その他の文芸やお話、楽器演奏も可。自作、他作問いません。詩に興味のある方。ちょっと自作を発表する場が欲しい方。
(電源、マイクはありません。また準備にスペースや時間のかかる演目はできません。)
一人5分以内で、時間内なら何回でも。
ぐるぐると詩を回しましょう。
観覧のみも大歓迎です。



【問い合わせ】
主催者:Misae 090-9129-8748



*当日、私も参加する予定です。今回も盛況の予感!
参加、観覧希望の方、私はなびーるにても受け付けております。
下へスクロールすると右側のところからメッセージできます。

連詩サイトに投稿した詩・3

永井ますみさんのサイト『山の街から』の連詩コーナーに投稿した詩。

『山の街から』

http://homepage3.nifty.com/yamanomati/


19.影(はなびーる)
歌声は、青い樹液と鈍色の死の匂い。毒の滋味に酔いながら、あなたの影を追い求めた。フィヨルドの海の奥深く、海草に潜む鯨面の半魚人。胸を開き、ルビーの心臓を掴み出し、あなたは歌う。《ここに口づけし、運命を共にする覚悟はあるか。わたしの名は“希望”。人類が罹る最後の病気だ。》


20.女(はなびーる)
ため息が流れ出ぬよう、女はお面をつける。妻、母、淑女、社会人、…と忙しい。扱いには注意を要する。たまにつけるお面を間違えると、家族が夜の街を彷徨ってしまう。足るを知らなければ、お面は増殖する。喜びに忘我すると、お面は舞い踊る。怨みが極まると、お面は顔に貼りつき、生きながら器(うつわ)になってしまう。喜怒哀楽すべて、だた表面をたゆたうのみ。


21.夜なべ(はなびーる)
母ちゃんは、夜中鍋を見張ってる。父ちゃんのために、じっくり大根や里芋を煮ているんだ。帳簿も付けている。子供達が独立しても、変わらない風景だ。父ちゃんの自慢は、生まれてから一度も、徹夜をしたことがないってことだ。明日の朝一番に父ちゃんは、女王を取り返すための戦いに行くのだよ、パチンコ屋へ。


22.トランプ(はなびーる)
ポーカーフェイス装い 本音の意味を知らず 逃したタイミング 切り札は報われず ゼリーになって 灰色のクラウド(雲)の下 勝ち上がった者の さざめきが降りかかる 月はとっくに隠れた 桜が凍りつく森で


24.約束(はなびーる)
暁の輝星に胸躍らせた。憧れの君と手をつなぎ、円舞曲を踊りたかったのに、何かが足りず拒まれた。おお、ヴィーナス!時の砥石で夢を鍛えよう、6年後巡り来るチャンスまで。君の重い心に弾かれるか、煉獄に落とされるか、恐れず挑んでみせよう。待っていておくれ。優しい国の宙の船を。


25.証人(はなびーる)
なにもない青空に あっ ぽちり 〇 白いピリオド 見る間に育ち 小さな羊に そのまわりに いくつも現れて 羊たち 寄り集まって 塊になり やがて 大きな翼の鳥に 雲が生まれる 瞬間 見届けた私 は 証人だった あれから ずっと 空に打たれる ピリオド を さがして 

連詩サイトに投稿した詩・2

永井ますみさんのサイト『山の街から』の連詩コーナーに投稿した詩。

『山の街から』

http://homepage3.nifty.com/yamanomati/



8.夕顔(はなびーる)
カレンダーの絵の中で、少女は弟にひしゃくの水を飲ませている。こぷり、こぷり。ほほえましく夕顔の花が見ている。ツルが波打つ、こぷり、こぷり。少女は夕顔にも水を与えただろう。命の水。本当はそれで充分なのに。焦げたこの体は電解質のペットボトルの虜、こぷり、こぷり。激しい夏は終わらない。


10.鈴虫(はなびーる)
暑さを逃れ、おまえと夜を歩いた。黒黒と静もる鎮守の森や草原。虫時雨の中、ひときわ澄んだお鈴の音色を探して。ワォン。嬉嬉として進んでゆく尻尾。「クロ、それ以上行っちゃダメ」そこは境界だから。いつのまにかおまえを見失い、お鈴の音色に囲まれていた。もうすぐ、クロのいない秋が巡ってくる。


11.そーっと(はなびーる)
牧場まで歩いて疲れたって?ここらじゃ5キロ10キロは「お隣」だべや。あっ痛っ!酷くひっぱったらダメっしょ。乳首はデリケートなの。人差し指から順に柔らかく握って、踊りを舞うみたいに。そう …ああ、暑くて食欲ないし、乳の出は悪いし。あんたら、たくさん飲みたかったら、そこに自販機の牛乳あるから。


13.男(はなびーる)
もっとこっちに寄らへんの。鴨川べりに並んで座る君、慣れない仕草でさしのべた。浅黒く端正な指。その手に優しくされる。その手をいつも眺めて暮らす。とても想像できなかった。ゴメンね・・・重ねられた手、そっとほどいた。あの時、何故?千年の都の流れは、そのわけを知っていたの。


14.ホームレス(はなびーる)
ミサコさんは、牛のようにニッと笑う。「放っておけんかったの。わたしはひもじい時代を知っているから」彼女は橋の下に住む彼に、おにぎりを手渡した。彼は拝むようにして涙目でたいらげた。ある日、黒いスーツの男が現れ、彼をどこかへ連れ去った。愛・地球博が始まる半年前のことだった。笑顔がすてきなミサコさんは、神様に招かれ、天国でパチンコをしている。


15.橋の下(はなびーる)
夏至まつり、なんていって、オレンジ滴る橋の下、一緒に飲んだ。魚座の女友達はいつも、地面より1m浮いていて。10年後、新しい家族を4人もワゴンに詰め込んで、500km旅した君は、スーパー銭湯に行こうという。闇夜のネオンより、君の裸はまぁるく輝いて。こんど会うのは10年後。また、夏至まつりしようぜ。


16.投げる(はなびーる)
ソフトボール投げは14mしか飛ばんかった。肩の弱さを怨んだけど、あんときの悔しさがあって、松坂や岩瀬や球児が凄いって思える。下駄にサイコロ、お茶わんにカメムシ、いろんなもん投げて勉強さしてもらったけど、人生だけは投げたらいかんと思うなあ。


17.林檎(はなびーる)
木炭を紙に走らせ迷っている。輪郭は充実しはりつめた球体を、濃淡のグラデーションで紅から薄緑まで感じさせる。しんとした冷たさと生き物のぬくもり。かしり、と歯を当てれば溢れる果汁まで。けれどもうひとつ確かなもの。そのとき、見つけた。陰に見える弧の辺縁に、背後からのかすかな光。この世の空間を球体が占める、揺るがぬ証。


18.風土記(はなびーる)
崖の中ほど、横穴群の一つに入ると、ゲジゲジの死骸が積もっている。入り口の周りは、在りし日を偲ばせる日輪や鋸型の文様、弓、馬の浮き彫り。古墳を調べるため郷土史をひも解けば、戦中は防空壕として使われ、新しいものも掘られたせいか、第5号と記された穴が2つもある。先人たちが残した謎は謎のまま、帰るたび、《横穴へおいでよ。》と古びゆく風が呼ぶのだ。



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