2016年02月13日 「短歌人」に掲載した歌:6 原子炉の等身大の透視画のわれは溶け落ちし燃料のなか 岡本はな「短歌人」2013年10月号より 「短歌」カテゴリの最新記事 < 前の記事次の記事 > コメント コメント一覧 (2) 1. さかなかな 2016年04月09日 10:28 初めまして。いきなり失礼いたします。 このお歌、3年前のあいちトリエンナーレの展示の中にお立ちになったのだと直感しました。 間違っていたらごめんなさい。 芸術ホールをすっぽりと飲み込む大きさの、原子炉の表現は、2013年にはかなり物議を醸した聞きました。それでも踏み切ったのは、岡本さまのような感性で作品を感じ、その上に表現をしてくださる方との出会いを、二次的な表現として試みたた作家の意気込みとメッセージ性だと今も考えています。 あの展示では、作家さんも製作を手伝ったボランティアも数ミリのズレも作らない、原子炉の精密さを知らないうちに再現するような作業を経て展示されました。 岡本さまの作品が時代を越えて、今はテープの跡が場所によって残るあの作品と掲げられることを、願っております。 会場ボランティアの一人として、このお歌を読んで下さったことに、心から感謝しております。 2. 岡本はな 2016年04月13日 18:24 さかなかな様へ 返信おそくなりまして…コメントをありがとうございます。 まさしく、さかなかなさんの読みの通りです。 名古屋栄の芸術文化センターの巨大な箱型の形状は、福島第一のそれぞれの原子炉建屋に似ているのだそうですね。 中に入って、白などのテープで透視画のように再現してある展示物に、行ったことのない建屋を想像して体が震えました。地下に潜ったとき(実際デブリがどうなっているのか今だ確認されていませんが)溶け落ちて溜っているとすれば自分のいるこのあたりかと、想像をたくましくしてこのうたを作りました。 トリエンナーレでボランティアをされていたのですね。製作当時の熱気が、たしかに伝わってくるすばらしい展示でした。あの体験はわたしのなかに忘れられない心象風景と化しています。いつか・・・歌集を纏めることが叶えば、この歌を入れたいと思います。 拙い歌ですが、目に留めてくださったこと、感想をくださったこと、本当に嬉しいです。心より感謝いたします。 コメントフォーム 名前 コメント 評価する リセット リセット 顔 星 投稿する 情報を記憶
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コメント一覧 (2)
このお歌、3年前のあいちトリエンナーレの展示の中にお立ちになったのだと直感しました。
間違っていたらごめんなさい。
芸術ホールをすっぽりと飲み込む大きさの、原子炉の表現は、2013年にはかなり物議を醸した聞きました。それでも踏み切ったのは、岡本さまのような感性で作品を感じ、その上に表現をしてくださる方との出会いを、二次的な表現として試みたた作家の意気込みとメッセージ性だと今も考えています。
あの展示では、作家さんも製作を手伝ったボランティアも数ミリのズレも作らない、原子炉の精密さを知らないうちに再現するような作業を経て展示されました。
岡本さまの作品が時代を越えて、今はテープの跡が場所によって残るあの作品と掲げられることを、願っております。
会場ボランティアの一人として、このお歌を読んで下さったことに、心から感謝しております。
返信おそくなりまして…コメントをありがとうございます。
まさしく、さかなかなさんの読みの通りです。
名古屋栄の芸術文化センターの巨大な箱型の形状は、福島第一のそれぞれの原子炉建屋に似ているのだそうですね。
中に入って、白などのテープで透視画のように再現してある展示物に、行ったことのない建屋を想像して体が震えました。地下に潜ったとき(実際デブリがどうなっているのか今だ確認されていませんが)溶け落ちて溜っているとすれば自分のいるこのあたりかと、想像をたくましくしてこのうたを作りました。
トリエンナーレでボランティアをされていたのですね。製作当時の熱気が、たしかに伝わってくるすばらしい展示でした。あの体験はわたしのなかに忘れられない心象風景と化しています。いつか・・・歌集を纏めることが叶えば、この歌を入れたいと思います。
拙い歌ですが、目に留めてくださったこと、感想をくださったこと、本当に嬉しいです。心より感謝いたします。